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「森林意向調査」を迅速に進めるコツとは?!

森林意向調査とは?

 森林所有者に対して、
 「あなたの森林、今後どう管理したいですか?売却希望?保全?放置?」
 といった意向(希望・考え)を確認する調査です。
 特に最近は「森林環境譲与税」関連で自治体がこの調査を急いでいるところが多いです。

迅速に進めるためのポイント

 1.事前の所有者情報整理(できるだけ正確に)
  •調査にかかる時間のほとんどは「誰に聞けばいいのか」を確定することに使われます。
  •よって、まずは地番・地図と登記簿(法務局)を突き合わせて、所有者リストを早めに整備する。
  •相続未登記・共有名義の土地は要注意リストにまとめておく。

 2.調査票・案内文書のテンプレート化
  •手紙(意向調査票)の文案はできるだけわかりやすく、シンプルにして、あらかじめ作成する。
  •質問内容は5問以内に絞り込む(ダラダラ聞くと返事率が落ちる)。

 3.郵送+電話フォローをセットで考える
  •郵送だけでは5割も返ってこないので、できる範囲で「後追い電話」や「訪問」を組み合わせる。
  •可能なら**オンライン回答(QRコードでWEBフォーム回答)**も併用。

 4.「回答しやすい選択肢」を用意する
  □ 継続して自分で管理したい
  □ 売却を考えている
  □ 管理が困難なので相談したい
  □ 特に考えていない
  •このように「選択式」にすることで、所有者の心理的ハードルを下げる。

 5.優先順位を付ける
  •全筆を一斉に調査するのではなく、
  → 面積が大きい土地
  → 公共事業予定地に近い土地
  → 管理不全リスクが高い土地    を優先的に進める。

 6.地元自治会・森林組合などのネットワーク活用
  •個別アプローチではなく、地元の信頼できる団体から情報提供・呼びかけをしてもらう。
  → 特に高齢者が所有している場合に効果的。

 7.調査実施スケジュールを「徹底的に管理」する
  •調査票送付日、電話フォロー予定日、回答締切日などを明確に管理する。
  •進捗表(エクセルでも可)で常に全体状況を見える化。

さらにスピードを上げたいなら

    ・外部委託する。(当社のような補償コンサルや士業など)
  •不在者・相続人不明の場合は、早めに「打ち切り基準」を設ける。
   (例):「3回連絡しても不通の場合は未回答扱いにする」など。
  •調査実施チームを2人1組で動かす。
  •1人が話す、1人が記録するスタイルで、効率2倍。
  •早期に「集計ルール」を決めておく。
  •回答データが集まったらすぐに集計にかかれるように、事前に項目設定・データベース設計しておく。

まとめ

 「所有者確定」+「聞き方の工夫」+「フォローアップ」
  この3つをしっかりやると、森林意向調査はぐっとスムーズに進みます。
   •具体的な調査票のサンプル(例文)
   •電話での話し方のコツ
   •調査対象エリアが特殊(都市近郊林とか、過疎地とか)

 

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